CKBについて
オルタナティブ・モータースポーツとは何か。そして、私たちがこの形でイベントをつくる理由。
オルタナティブ・モータースポーツとは
オルタナティブ・モータースポーツとは、選手権そのものにカルチャーが組み込まれた競技のことです。プロのレースはトップダウンで成り立っています。メーカー、放送局、統括団体、そしてフェンスの向こう側から見つめるグランドスタンド。オルタナティブ・モータースポーツは逆の道をたどってきました。峠、チューニングショップ、そして走る人間がそのままクルマをつくる人間でもあるパドックから生まれたものです。
私たちがつくるのは開かれた入口です。エントリーリストを決めるのは契約ではなくクラスと車両の仕上がりであり、トレーラーに積まれたクルマは、たいていドライバー自身のものです。
その開かれた姿勢が、イベントそのものをかたちづくります。観客は走行の合間の作業が見える距離に立ち、クルマは自己表現として扱われる。だからリバリー、車高やスタンス、そのクルマがたどってきた製作の物語が、結果と並んで意味を持ちます。アパレル、音楽、写真、映像は、レースを包む宣伝ではありません。コミュニティが自分たちのことを語る手段であり、プロレースのチケットなら買わない人までも引き寄せます。そしてこの競技は、最も踏み込みやすいかたちのモータースポーツでもあります。観に来た人には出場までの現実的な道筋が見え、出場した人には一つ上のクラスが見える。オルタナティブ・モータースポーツとは、その梯子が開かれたまま、カルチャーがその場に残り続けたときに生まれるものです。プロのレースと同じ熱量と作り込みで、目的だけが違う。
— Clutch Kickback